エキストラ・バージンオイルと健康古くからオリーブオイルは健康回復、保護作用があるとされてきました。古代エジプトの医者は、既に様々な薬として利用していた他、後の古代ギリシアでは、医者の父とされるイポクラテス・コスが胃腸(潰瘍)の治療や、化膿した傷の洗浄、皮膚治療のための軟膏薬として用いました。

 

 エキストラ・バージンオイルと血液循環機能

動物脂肪は基本的に血液のコレステロールを上げる飽和脂肪酸ですが、オリーブオイルはコレステロール値を下げる働きを持つ非飽和脂肪酸を含んでいます。

 血液にコレステロールがたまると、動脈硬化を引き起こす可能性が高くなります。この病気は動脈の壁に紛瘤(ふんりゅう)の層を形成するものです。 血液によって運ばれる脂肪酸は、たんぱく質と合成されリポタンパク質を形成します。動脈硬化の見地からみて次の二つのタイプが存在します。-低濃度リポタンパク質(LDL):コレステロールを動脈に紛瘤を形成しながら蓄積させる。-高濃度リポタンパク質(HDL):動脈に蓄積されたコレステロールを取り除く。

バージン・オリーブオイルは動脈硬化を防ぐコレステロールHDLを増加させます。

バージン・オリーブオイルをたっぷり使った食事を4週間ほど摂取した場合、高血圧の患者さんの血圧が下がるのが確認されます。

 エキストラバージン・オリーブ・オイルと脳の働き

バージン・オリーブオイルが含むオレイン酸は神経繊維の先端のミエリンと結びつき、神経の結合や脳神経との連絡を助け、アルツハイマー病などの脳の退化をもたらす病気を予防します。

 

 エキストラバージン・オリーブオイルと消化器官消化器官の損傷を予防したり、潰瘍を癒す効果がある他、オリーブオイルから化合されるフェニルエタノールはコレステロールの腸への吸着を防ぎます。また近年、腸の粘膜の損傷を押さえ、結腸癌を予防する働きがあることが証明されています。乳幼児のためのエキストラバージン・オリーブ・オイルバージン・オリーブオイルは母乳に類似した脂質の成分率を持っています。 

 オレイン酸リノール酸

リノレイン酸

バージン・オリーブオイル

61 - 83

2 - 18

1.5

母乳

65 - 90

9 - 10

2.4 - 4.5

 

そのため、小児科医は幼児食にバージン・オイルを取り入れることを勧めています。母乳を離れた後、成長やミネラルの摂取、骨の成長を助けたり、皮膚や肝臓、退社の働きの変調を防ぐこれらの脂肪酸を不足させないためです。

エキストラ・バージン・オリーブオイルと糖尿病糖尿病の患者がバージン・オリーブオイルを多く使った食事をしたところ、LDL-コレステロール(悪玉コレステロール)の発生が押さえられ、血液のグルコース(ブドウ糖)のコントロール機能が向上し、インシュリンに対する反応が活発になることが最近になって証明されました。

 

オリーブオイルと美容古代より知られている用途の一つであり、今日東洋でオリーブオイルが知られている第一の要因になっているのが、美容です。皮膚を若くなめらかに保つためにオリーブオイルを使っている有名女優やモデルも少なくありません(ソフィア・ローレン、ナオミ・キャンベルほか)。

 

バージン・オリーブオイルは、ポリフェノール(ポリフェノールは苦味を与え、苦味が多いほど価値がある)を多量に含み、老化現象を引き起こす遊離基に対抗する自然食品です。